89人が本棚に入れています
本棚に追加
/181ページ
はーーーぁっ
今日何度目のため息だろう。
河川敷の道を急ぎ足で家へとむかいながら、考える・・・
休みの日に人を呼び出しておいて、ご飯食べて、はい。さよならって・・・
私って何なんだろう・・・
早く帰ってコーヒー飲みたい。コーヒーの香りに癒されたい。
自然と足が速度を増す。
もうすぐ家というところで、道の端に座り込んでいる人が・・・
「どうかしましたか?大丈夫ですか?」
声を掛けると、
「はい。大丈夫です。」
との返事。
私、ちょっと気にはなったものの、大丈夫って言うからには平気なんだろう。
と、そのまま家へと急ぐ。
「ただいまー」
返事をする人はいないって知っているけど、つい習慣ですね。
まっすぐ、キッチンへ行き、コーヒーメーカーに水と豆をセットする。
そのまま寝室へ行き、Tシャツとジーンズに着替える。コーヒーのいい香りが漂ってきて、
ふーーーっ。と息をつく。
キッチンへ行ってカップにコーヒーを入れて、テレビを見る。録画しておいたバラエティ番組はすでに先々週のものだ。
今日は久しぶりの休日だったのに、あいつ・・・
思い出すとため息出そうになるので、無理やり頭の奥へと押しやった。
最初のコメントを投稿しよう!