J'ai bessoin de toi

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俺は確かめる事にした。 というか、其れを口実に以前にも増して櫟先生を付け回し始めた。 それにしても、先生は(にぶ)い。 動物的勘の欠片も感じない。 この人が狼男だとしたら、俺は吸血鬼になれそうな気がした。 やっぱり揶揄(からか)われたのか?と、思い始めた矢先、俺は真実を目撃した。 登校時間が過ぎて表門が閉められた時。 鍵の壊れて開かない裏門から入ろうとした先生が、周りに人がいないのを確認して、ジャンプした。
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