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『ちなみにこの携帯は
一定以上の振動を加えますと
爆発致しますので
ご注意ください。
また、大事な方は、お子様だけでしょうか?
失礼ですが、先程お見送りをしていた
ご主人様はご無事ですか?』
このメールで
先程の疑心が
確信に変わる。
(私は見られている。さっきの行動がわかるのは気のせいでも、たまたまでもない。あ、あのひとは大丈夫だろうか…)
子どもを抱き抱えた手で
夫に電話をする。
-トゥルルルルル……
でない。私は焦る。
-トゥルルルルル。。
まだでない。
-トゥルルルルル…
一向に出る気配がない。
私の焦りは頂点に達した。
留守電に折り返し連絡がほしいと告げ、電話を切ると
携帯にまた新着メールが1件届いた。
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