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スキルアウトを見てみたかった。
このスキルアウトと呼ばれる連中は不良のようなもので大した面白みも無い。
なんかいきなりナイフを突き付けてきたので魔術で応戦したら「テメぇも能力者だったのか!?」とか言って逃げていく始末
多分そこでのびてる老けた高校生っぽい人が親玉だったのだろう
「つまらない。それにここはどこだ?」
ポツリと呟く
だいぶ奥まで連れてこられた。
来た道も覚えていない。
周りは何処を見ても廃墟
そこで桜井は重要なことに気付く
それは気付くには遅すぎた事実だ
「(迷子なのはナオじゃなくてこの俺ッ!!早く霜月高校に向かわなくちゃ!でも道が…)」
とりあえず1つの廃墟に入る。
屋上から見て中心部の大体の位置を掴む為だ。
ただそれだけだった。
だが廃墟の中で誰かとぶつかった
「あっ」
「痛っ」
ぶつかったのは1人の少年
容姿は普通の中学生くらいの身長に周りの風景から浮かないような無難きわまりない服装。それに加えギターのケースのような物を持っている。
魔術的なロックをかけたケースを
対する少年も目を丸くして桜井を見ている。正確には桜井の胸元に掛けてあるイギリス製の十字架を
言葉も合図もいらなかった。
それだけで互いに必要な情報を得ることはできたのだから
ドゴォォと建物が壊れるような音が響くと共に2つの影が今まで廃墟があった場所から飛び出してくる。
桜井は通信用霊装の役割も果たす胸元の十字架を使い同僚へと通信を入れた
「魔術師を発見した!今から追いかけっこを始めるぜぇえ!!」
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