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7月14日午後3時
学園都市の警備員【アンチスキル】達が学園都市への侵入者であるとある少年を捜索していた。
警戒レベルは
第一級警報【コードレッド】
つまり テロリスト が侵入した
「クソがぁ!ちゃんとに学園都市側に説明しとけよバカ!」
侵入者である少年はビルからビルへ飛ぶように移動している。
その首には小さな赤い十字架のネックレスが掛けられている。
『こっちはちゃんとに説明したんだけどねー…それより学園都市に侵入する日を1日間違えた君のせいじゃないの?』
音源は彼の首にかけてある十字架、そこから声がきこえてくる。
『まあ後で学園都市の統括理事長には話をしておくから、今はどこかで身を潜めて、人払いでも使っときなさい。あと仕事の方も忘れないで。アレは一応私達必要悪の教団【ネセサリウス】の物だから』
「仕事…か」
3日前
聖ジョージの大聖堂からとある霊装が盗まれた。
1つではなく複数の霊装が
その内の1つが学園都市で取引されるという情報を掴んだネセサリウスは
取引される前に回収しようという作戦を立てた。
その作戦の為に学園都市へ忍び込むことになったのがこの少年。桜井である。
『相手はローマ正教系の魔術師。油断はしないでね?』
「わかってる。俺を誰だと思ってんだ?」
『…変態?とりあえず気をつけてね桜井。』
「変態じゃないッ!!ってアレ?」
いつの間にか同僚から通信が切られていることに気付きちょっとだけ落ち込む桜井であったがそこでふと顔を上げた
今桜井がやるべきことは明確だ
「(まずはアンチスキルを撒かなきゃな)」
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