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魔術師に出会い見事勝利しました
そういうことらしい
魔術師の戦いを生で見たかったナオにとっては残念な知らせだ
「んで、お前が探してた霊装ってのはどこにあるんだ?」
「それはあちらに!」
と数メートル先に転がっているギターのケースを指差した
「とりあえず中身だけでも確認しとかなきゃ、折れてたりしたろどうしよう?」
『どうなるか知りたい?』
「ん?」
桜井の頭に疑問符が浮かぶ
今の声はイギリス清教の総大主教サマのものに聞こえたが違うだろ───
『桜井?通信を入れっぱなしだったのを忘れちゃったのかなーん?♪』
「うわぁぁぁぁぁぁあ」
物凄い叫び声をあげる桜井に対し総大主教は淡々と告げる
『とりあえず中身がどうなってるか見て欲しいんだけどな☆』
「わかりましたよ─────?」
桜井の声が不意に途切れた
『どうしたの?』
「…い」
『え?』
「霊装が…無い」
霊装の変わりに一枚の手紙が入っていた。内容は『残念だったね』とのこと。
あの魔術師は生きている。
敵の魔術師が生きていて
尚且つ霊装が無くなっている。
この2つが示すものは単純だ
「あの野郎ォッ!!」
魔術師は霊装を持って、今も学園都市を逃げ回っている
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