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記録術。
大小様々な教育機関に230万人もの住民を抱えるこの街のもう一つの顔
"一大能力開発機関"
それが学園都市のもう1つの顔なのだ。
通称 記録術【カイハツ】
学園都市特有の時間割りの1つである。
表向きは
『記録術』や『暗記術』とされているが
その実態は
投薬や生体刺激
あるいは催眠暗示によって人為的に"超能力"を開発するというもの
発現する能力は個人の資質による所が大きいが中には能力が発現しない者も現れる。
能力の大きさは
無能力者-Lv0
低能力者-Lv1
異能力者-Lv2
大能力者-Lv3
強能力者-Lv4
超能力者-Lv5
絶対能力者-Lv6
の7段階で表される。
風祝ナオ。彼もまたカイハツで能力を得た人間の1人。
しかも彼の能力Lvは…
「うおー…退屈だー」
「おうおう。夏バテか?」
「夏バテじゃない。ただ暇なだけだ。あと寝不足」
「何かの実験でもあったのかい?『超能力者』サマ」
「サマとかいらねーだろバカヤロー」
Lv5、第3位。それが風祝ナオ
「それに風力使いの俺が夏バテ?自分の周りだけでも風で涼しくするよ」
「それもそうだな。にしてもいいなー、能力者って。色々と便利そうだ。だけどLv0の俺には夢みたいな話だ」
「偉い人の言葉だ。諦めたらそこで試合終了。覚えとけ」
「オマエ…っ」
やや苦笑いを浮かべるクラスメイトに対しナオは更に言葉を繋げる
「それに能力者になったらスキルアウトに狙われるんだぜ?能力者も無能力者もそれなりに苦労するんだよ」
「そんなもんか?」
「そんなもんだ。」
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