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学校も終わり
放課後。特に用事の無かったナオはそのまま帰宅しようとするが不意に後ろから声をかけられた。相手は全身をイカツイ装備でガチガチに固めた大人が立っている。
「アンチスキル…ですか?俺、何かしましたっけ?」
「いや、この学区に学園都市の外から来た侵入者が潜り込んでいるらしくてね、聞き込みをしてるんだ。ほら、コイツ。」
差し出されたのは1枚の写真。
「金髪に…赤い十字架のネックレス?なんだコイツ」
「コイツが侵入者なんだ!へー…面白い格好だね」
「うんうん。面白い格好だね…………え?」
あらぬ方向から飛んできた声に身を強張らせるナオ。そして声の主から離れるようにそっと動き出した瞬間。
グっ と左腕を捕まれた。
「お願い。帰らさせて」
「イ・ヤ」
「この前のことは悪かった。謝るよだから…ね?」
「アンタもLv5なんだから全力でやっても平気だよねー?…ね?」
謎の男の子?から妙な殺意を感じ取ったアンチスキルは苦笑いで「じゃあこれでー」とか言って離れて行く始末。
ちょっとまて暴走能力者を抑えるのがアナタ達アンチスキルの仕事では?と少々本気で頭を悩ませるナオに追い討ちをかけるように少年?は
「Lv5第7位であるこの十六夜様に敗北という二文字を塗りつけたことを後悔させてやる…ッ!!」
「お前はLv5の中でも一番頭が春らしいぜ」
「なっ…」
割とマジで え? という顔をしている十六夜を見てこれ以上のチャンスは無い!そしてやっぱりテメェの頭は春すぎる!と心の中でも呟いたナオはすぐに行動に移る。
「じゃ!」と言いながら能力を使い陸上選手の何倍のも早さで人混みを駆け抜けていく。風を使い追い風を作り出し流れるように走る。Lv5の風力使いのナオだからこそできる技のようなものだ。
「あっまぁぁぁぁぁぁぁあい!身体に電気を流して身体能力を極限まで引き延ばしている俺には無意味なのだよガハハハハ!」
日常茶飯事なのだろうか?不意に横からかけられた声にも動揺せず「うぜぇ」と一言放ち風を叩きつけた
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