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「終バス終わってんじゃねーか…あの野郎」
結局十六夜を撒くのに30分くらいかかった。
最終的には「ヤバイ!タイムセールスが!今日はこれくらいにしてやる!」とか雑魚キャラみたいな台詞を言って帰った行った訳だ。
「ま、ここからなら歩きの方が早いかな。でも歩きはダルいなぁ…今度原付の免許でも取ろうかな…。早く帰ってゲームやりたい。」
何気ない愚痴を吐きながらも実は今度アイツに会ったら再起不能にしてやろうと心に誓うナオだったが自身が暮らす学生寮が見えたので少しばかり走ろうとしたが、
走り始めようとした瞬間
Lv3程度の突風がナオを襲った。というより自身の能力をそのまま浴びせられたかのような現象だった。そう、能力の暴走だ。
「(…ッ!!能力の暴走?)」
すぐ近くを歩いていた学生がギョっと驚いたように目を丸くしてこちら見ていたのに気付き愛想笑いを浮かべて早歩きで学生寮へ入っていく
「何だったんだ今のは…?」
首を傾げつつエレベーターへと乗り込もうとした瞬間
視界の端にその人物を捉えた
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