行動開始

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「何だ何だ何だオイ人払いが消えちまった!まさか敵の魔術師に気付かれ────ハッ!」 「(確かアレはアンチスキルが言っていた侵入者?どうしてここに?)」 数秒何か考えていたナオだったがその場で携帯電話を取り出した。その動作を見た侵入者は 「あのっ!できれば通報しないでくれませんか侵入にはかくかくしかじかという事情がありましてぇっ!」 あまりの必死さにビクゥっと肩を震わせ反射的に携帯電話を閉じた 「事情?」 「詳しくは言えませんがとある魔術師達による霊装の取引を未然に防ぐというか回収するというか…アレ?聖ジョージの大聖堂あたりから話した方が良いのかな…?」 「──魔術師?霊装?なんだそれ」 「君達みたいな人に分かりやすく言うと魔術師が魔法使い。霊装が魔法の杖や箒みたいなもので…」 「(コイツは…アイツ並みに頭が春な野郎なのか?魔術だの魔法だのそんなの存在する訳が───)」 「あっ!アンタ今魔術なんか存在しないって思っただろ!」 「え、うん。」 「わあーい素直すぎるぞコノヤロウ!簡単に説明してやろう!さっきアンタ、自分の能力が暴走したろ?アレは俺達魔術師が使う魔術『人払い』とアンタ達超能力者のでかい力が干渉し合って能力者は小規模な暴走、『人払い』は消えてなくなることもあるらしいんだけどだいたいは『人払い』は残るらしいけどな!ガハハハハハってちょっとまてそこで笑顔で携帯電話取り出すなって!ねえ!」
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