行動開始

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コイツはどう処理すれば良いのだろうか。 これ以上関わるのは危険だ と本能が察知したときにはもう遅かった。早く部屋に帰ればよかったと本気で頭を悩ませる原因がココにある。 「ご飯マダー?」 「(状況を整理しよう。まずは…アレだ。なんで『魔術師』サマが俺の部屋にいる?)」 「いやーごめんねー!正直今日野宿になっちゃうかと思ったヨ!ってまて!アンタの右手に風が集まって…ここ屋内!アンタの部屋!だからそーゆうのはやめ────」 必要最低限の出力で魔術師をボッコボコにしていく 「やめてぇ!もう桜井のライフはゼ────」 無駄口を叩けないように 「嫌だ嫌だ嫌だ!死にたくないでござ───」 ボッコボコに 「んで、何でお前は鼻血だけで済んでるの?」 「これは俺の着てる服に霊装としての役割があって────」 「(その霊装…つまりRPGでいう装備アイテムを付けてればあれだけボッコボコにされても笑顔で立ち上がれるのか…?)」 「──ようか?」 「ん?あ、ゴメン聞く気なかった」 「なんと……」 割りと本気で落ち込む桜井。 いちいちダルいなコイツは と思いながらも可哀想なので会話を続ける 「んで?なに?」 涙目でこちらの目を見て語りかけてくる。 「だから…魔術見せようか?って聞いてんの」
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