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妖怪猫またの、猫姉ちゃんは言いました。 ‐あんたのヘタレぶり、ずっとそのまんまにゃら あたい、普通の猫のフリして、そろそろ寿命かにゃ~?って頃に、居なくなろう!って思ってたのよ‐ ‐でもね。あたい あんたの話、聞いてやって あんたが頑張ってるの見てて 情が出ちゃったのよね‥ あんた、生まれたての小鹿か棄て犬みたいで、放っとけにゃいんだもん!‐ ‐だから! 今のキモチ、忘れないように あんたに夢を見させてあげんの!‐ ‐にゃに、やってんの! 姉ちゃんに最高級カンカン渡しなさいよっ! あたいの価値、解ってる!?‐ 解ってる。 解ってるよ 猫姉ちゃんが居たから僕は‥ でも 僕のコト ヘタレとか 生まれたての小鹿とか 棄て犬とかって思ってたんだ 酷いよ猫姉ちゃん‥(泣)  
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