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猫またの猫姉ちゃんとは、 正体を現しちゃったから 一緒に寝て、僕に夢を見させて 朝がやって来たら、それでお別れらしい。 ちっちゃな猫姉ちゃんを僕は抱いて ‐ありがとう‐を言って眼を閉じた。 僕は、猫姉ちゃんが見せてくれる 夢の中の夢の世界へ落ちたんだ。 「純なキモチはそのままで居てね あんたは望み通りのイイ男だよ」 遠くでボンヤリと、そんな声が聴こえた気がした――  
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