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彼女のマンションの部屋のドアを少し、開けた処で 突然の別れを悟ったんだ。 玄関先 彼女のものと並べられた 綺麗に磨かれた革靴。 洗練されたデザイン ゴム製でもなく、偽物じゃない革底の、上品な磨き油の匂いがして、出来る男を一アイテムだけで主張している。 厭味の無い、高価な香水が淡く漂う そして何より 彼女とその男が、楽しそうに会話してる。 ‥僕は何時も、合わせるのに一杯で こんな楽しそうな彼女の声を聞いたのは、本当に久しぶりで! 会話から、彼女の親類でも友達でもないのが判った。 ああ僕は ふたりの間にハッキリと Romanceを感じてしまったんだ  
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