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彼女と付き合ってても、 僕は何時でも、諦めの境地が何処かに有ったんだ。 僕はバリバリ文科系の、冴えない男で。 文化祭では、めっちゃ裏方で活躍しても、最終的には印象に残ってない地味男で。 彼女が言うには、ブランドに疎い割に、本物を見抜くカンだけは鋭いとか。 そうね、ファッションとかインテリアのコーディネーターをやるといいわ。 と、彼女は言ってたので、将来はソッチの方向へ進もうと考えてる。 ほらね。 僕には自分の意見が無いんだ。 彼女の言葉に舞い上がって、言われるままに成っていた。 彼女に似合うような、大人でも華やかでも無い僕。 ‥‥意気地無しだしね。 せめて 男らしい体躯と顔を持ち合わせてれば‥ なんて思ったけど、 ネガティブなのは彼女が嫌うから 僻(ヒガ)むのだけはしなかった。 僕ね、少し疲れてたんだよ。 正直言うと、ホッとした。 もう背伸びしなくても もう我慢しなくても もう不安に付き纏われなくなって、って‥ だから 敵前逃亡したんだ! 我慢の限界を迎えた僕が、 言葉で彼女を傷付ける前で 良かったって、安心したんだ  
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