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人生というのは意外な時に転機が訪れたりもする。
今の俺も実はそうだったりする訳で・・・
「あれ?俺、耳悪くなってるのかな?親父、悪い。もー一回言って」
「だーかーらー」
親父はハァと溜め息。
「お前はな、春からウチの会社の社長の娘さんの執事になる事になったから!」
「・・・・・・は?」
何故執事に!?
「いや・・・ゴメン親父・・・全く意味が分からないんだけど?」
「ん?執事って言うのはな--」
「いやいや!執事の意味くらい分かりますとも!」
「ハァ・・・だったらなんだ?」
糞爺・・・
溜め息つきたいのはこっちだっつーの!
「何故に俺が執事!?」
「いや、だって社長の娘が執事を一人欲しいらしいから」
「だからってなんで俺が・・・!」
「俺、社長と仲良いの知ってるだろ?」
そりゃまぁ・・・
いつも俺と社長は幼馴染みだと自慢げに話してるからな。(ちなみに俺の親父は部長らしい)
「それに娘さんはお前と同い年だしな」
「てか、俺に拒否する権利は?」
「無いに決まってるだろ」
「理不尽すぎるぅぅぅ!!!」
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