泣き虫とツンデレとご主人様

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着いてしまった・・・ えぇ、着いてしまったとも。 「で、でかっ!」 驚いた・・・ 家がこんなにデカイんですから! 俺は“飛鳥”と書かれた表札の上のインターホンを恐る恐る押した。 『・・・はい』 数秒後に女の人と思われる声が聞こえて少しアタフタする。 「な、南宮です」 『まぁー!今、門を開けるので入ってくださいな』 「は、はい」 ・・・・・・。 ギィー 「な、何事!?」 ・・・あ、門が開いただけか。 びっくりしたー。 つか、自動で門が開くとかすげー! 多分俺、今、目がキラキラしてると思う! 門が開くと一人のスーツ姿の年の高めな男性が俺を出迎えてくれた。 「南宮様、お待ちしておりました。私、斎藤と申します」 「は、はぁ・・・」 「社長と奥様とお嬢様がお待ちしております。・・・こちらへどうぞ」 俺は斎藤さんに圧倒されながら後ろを着いて行った。 これが執事か・・・ すげーな。 斎藤さんの背中を見つめながら思う、今日この頃であった。
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