序章【プロローグ】

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第1話「恋模様」(前編) 静けさの漂う朝そこはとある民家があった。いたってシンプルな家 その家の一角の部屋、に甲高い目覚ましの音が響きわたった ぴりりりーっぴりりりーっ 鳴り響く音に反応して布団の中の女の子は手を目覚まし時計に掛け止めた。 「ふにゅ~」 眠たそうにしながら女の子は体をおこした。 髪は淡い水色に桜色の瞳、小さな華奢な体、の女の子、朝倉愛理だ。 風紀委員も努めており、音姫と同じくらいにおかなければならない。ちなみに朝は弱い。 「朝ご飯の準備するです」 そういって風見学園の征服に着替えて居間に移動した。 居間には誰も居らず愛理一人だ、普段から愛理がみんなの朝ご飯を用意しているため必然的に愛理の仕事となっている 「ふにゅ、今日は、お味噌汁とさんまとご飯です」 にっこりしながら朝ご飯の支度をはじめた かなり手慣れており動きはのんびりだが無駄がないのは音姫譲りかもしれない。 程なくして朝ご飯は出来上がった 匂いを嗅ぎつけたのか、ショートカットにジャージ姿のだらしない感じの着こなしであらわれた女の子に愛理は笑顔で言った 「おはよです、由夢姉さん」 「おはよ………」 由夢も愛理と同じく朝が弱い、朝
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