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ご飯のできたてに起きてくるのはめずらしい方である。
続いて、風見学園本校の征服に身を包んだ朗らかな声を二人に掛けながら
「おはよう、由夢ちゃん、愛理ちゃん」
テーブルにすわった
「おはよ~、お姉ちゃん」
と由夢はまだ眠そうにしている
「おはよです、音姉さん」
続いて満面の笑顔で音姫に愛理は言った
三人揃い、いただきますを一例して食事に入った。
拙い料理ではあるが
こんがりと香ばしい香りを放つさんま、甘すぎない、辛すぎない味噌汁、そしてご飯は朝の空腹にちょうどいいスパイスとなっていた。
しばらくして食事を終えた三人
由夢の支度準備を待ち、準備を終えた由夢とともに、愛理、音姫の三人はここ朝倉家より隣の家に向かった。
「さて、起こしますか」
にっこりと笑いながら、音姫は合鍵で扉をあける
中に入るとそこは和風で昔じみた感じの漂う居間や廊下、座敷の部屋などが存在した。
勝手しったるなんとやら
由夢はため息混じりにいった
「どうせ今日も兄さんはベッドの中であたかくぐうすかねてるよきっと」
愛理はそんな由夢を宥めた
そう、ここには義理の兄、といっても家族同然に暮らしていた男の子がいる。
音姫はその男の子の部屋に
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