「いかないで」

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彼は自分の仕事が休みだと、わたしの家へときてくれて夕飯をつくってくれたりした。 「ただいま」っていうと 「おかえり」と聞こえて 部屋に入ると大抵タバコを吸っている。 そしてテーブルには二人分の食事。 嬉しくて自然に笑顔になる。 心の中で「大好き」とおもう。 彼が大好きだった。 本当に本当に。 独占したかった。 わたしだけのモノ に、したかったの。 あなたはモノなんかしゃない。 頭ではわかってる。 でも心がついていかない。
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