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その日から、俺は毎日発声練習をすることになる。
徐徐に慣れていき、皆に伝えることも少しだけ上手くなって行った。そして、部員たちも日増しに上達していくのが、身に染みて感じられる。特に、男声パートの成長には目をみはるものがあった。彼等自身はそれに気付いてはいないようだったが。
その間、このことに関して、先輩たちから何か言われたり、嫌がらせをされるようなことはなかった。
田中先輩のおかげか、他の先輩たちの生まれもった性格のせいかはわからないが、本当に助かった。
しかし、いつどこでその状況が翻るかはわからないから、発声練習時の言葉遣いや態度には気を使ったし、その他の時は極力目立たないようにした。
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