第一話 出逢い

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夏の夜。 外は蒸し暑いが、この屋敷の空調設備は完璧だ。 「……………疲れた。もう無理。寝る…」 無駄にだだっ広い部屋の真ん中のだだっ広いベッドに桜は飛び込んだ。 「大体、お父様がフランスに行っちゃったから私に面倒くさい事が回ってくるのよ……………」 はぁ、とため息まじりに目を閉じる。 直ぐに眠気は彼女を包み、そして夢の中へ連れて行った。
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