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『くっそーなんでできないんだよー!』
俺はそう言うと大の字に寝転んだ。
回りは森で囲まれていて、町までは長い一本道。
その森の頂上にそびえ立つ、第4魔法剣士学園、お城みたいな造りだ。
学園の横にある男子、女子寮の前の広場で俺は寝転んでいる。
「お兄ちゃんの魔力が全然足りないからでしょぉ!もぅ」
頬を膨らませた俺の妹、フェイト・ランデムが叫ぶ。
『だってフェイトー俺もう2年生だぜ!なのにまだまともに剣の強化すら出来ないんだよ、そりゃ投げ出したくもなるよ。』
「だからこうして妹の私が訓練に付き合ってあげてるんでしょ!よくそれで2年生になれたわね!!」
うっっ!それを言うな妹よ。
剣の扱いは上級クラスだったからなんとか2年生に上がれたけど、3年生になるのはどう足掻いても無理だ。
最低でも剣を変化できるようにならないとだめなんだ。
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