始まり

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『しょうがないだろぉ! それにフェイトが強すぎるんだよ』 起き上がりなからフェイトに言い返す。 「お兄ちゃんが弱すぎるだけでしょ!もうっ今日はこれでおしまい。それじゃあおやすみ!」 そう言うと フェイトはスタスタと歩いて寮に帰ってしまった。 『そりゃ1年生の成績トップに生身の剣じゃ勝てないだろ』 俺は空を見ながら呟いた。 「あらあらまたフェイトちゃんと訓練してたの?」 声のする方向には、膝ぐらいまであるぴっちりした黄土色のスカート。 そこから覗かせる白い足はその人の美しさをそのまま表現している。よく知っている人だ。
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