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いったい、自分はどこまでが嘘なんだろう。
どこまでが嘘で、どこまでが本当なんだろう。
大切な人の前に居る自分でさえ嘘なのに、じゃあ本当はどこなのだろう。
世界中のみんなもそんなことを、損なことを、悩んで考えて戸惑っているのだろうか。
もし人生をやり直せるのだと言われたら、自分は小学生2年生から。
「嘘つきは泥棒の始まり」と言う言葉を、毛ほども信じなかったあの頃に戻りたい。
その言葉すらも嘘だと信じて疑わなかったあの頃の自分は、無邪気で奔放で素直で、嘘つきだった。
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