出会い

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次の日、 今日は部活選びだった。 「なぁ、琉生は何部にするの?」 「うーん…。わかんない」 「俺は、サッカーかな」「んじゃ俺は野球かな」 そんな話をしながら決めてた。 だいぶ悩んだけど、結局2人とも決められなかった。 「あー分かんねーどれにしよかな。」 「なんなら見学しよーぜ」 「いーね行こーか」 俺と聖也は色んな部活を見学したけど やっぱ決めらんない。 でも、なんか楽しい。 なんでかな? すごく気楽に居られる。「うーん…やっぱ俺、野球にするよ。」 「…そっか…んじゃ俺はサッカーでいいや。野球俺出来ないから。あはは」 「まぢか、仕方がないよ。」 「ホントは一緒にやりたかったなぁ。はぁ…。」 その言葉を聞いた瞬間、俺は何故か紙に書いた野球をサッカーに変えてた。 「俺もサッカーにするよ」 「えっ?まぢで?やったありがち」 「いやいや。」 大好きな野球を諦め聖也の為に苦手なサッカーを選んだ。 まさかこれが最悪なことが起こるとは、誰も予想してなかった。 その日、さっそく部活が始まった。 「…うー分かんねーよ…」 そう思いながら練習してた。 「うわ…聖也サッカー上手いね!」 「んまぁね。こんなの簡単さ。」 「さすがスポーツマンの聖也!」 「サンキュー」 なんか、自慢気にそういうとリフティングを始めた。 確かにてすごいけど なんか、俺を見下してるような気がした…。 「なぁ、部活終わったら俺ん家で遊ぼうよ。」 「あ、ごめん今日遊べないんだ。」 「あぁそうなんだ…。」 そう言うとまた寂しそうな顔をして帰った。 そんなに俺と遊びたいんだ。 そんなこと思ってた自分が甘かった。 ………。 6月、だいぶ学校に慣れてきた頃、俺は好きな子が出来た。 まだ相手には知られてない。 このことを相談したのは聖也だった。 「実は俺も好きな子が居るんだよ。」 「まぢで?誰誰?」 聖也も好きな子が居た。 「1年2組の、中島 美結 なんだけど、俺恥ずかしくて、手紙渡せないんだ…。」 意外だと思った。 聖也、実は恥ずかしがり屋だった。 「…えっ?ガチで?!」「…うん…だから琉生お願い!この手紙美結ちゃんに渡してくれ!」 俺が逆に相談にのっちゃったよ~。 的なことを考えながら 引き受けた。 「分かったいいよ。」 「まぢか、ありがとー 大好きだぜ!」 「うん、それ美結ちゃんに言え!」
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