出会い

5/5
前へ
/12ページ
次へ
「…あ、えっと…無理だって。」 「…え?」 「あの、春風がお前のこと好きなんだってよ」 「…あっそうなんだぁ! んじゃその子と付き合うよ」 「………!!」 はぁ? 「…そ、そうなんだ。良かったじゃん!あはは…」 「おう。んでお前の好きな子は?」 「あ、ううんフラれたんだよぉ。」 「ドンマイだなぁ」 「僕ちんのこと抱いて」「アホか」 「あはは…」 明るく振る舞ったけど内心じゃやっぱり恨んでる。 でも、言えない。 聖也のこと信じてるから ………………。 あの時バカだった。 なんであん時はっきり言わなかったんだろう。 今更後悔しても無駄。 俺の野球も奪われた…。好きな人も奪われた…。俺の時間も奪われた…。 …次は何を奪われるんだ? 怖い…恨み…不安…怒り こんな感情したくない。仲良くやっていきたい 気持ちはある。 けど、こんなことされたら誰だって絶交してるはず。 ……。 俺は、あん時強くなっていれば、酷いことにはならなかった。 《もう一度信じてみよ》 この言葉で俺の運命が変わった…。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加