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「ごめんな…俺にほふく前進スキルがないせいで…」
「ごめん。ちょっと意味分かんない」
ドアを開けて迎え入れたのは幼馴染みの葉月結奈(はづきゆうな)。
この結奈こそが俺の想い人。
小学生のころかな?…正確にはいつからだったかは分からないけど、気付いたときには結奈のことが好きで、ずっと一途に想ってきた所謂初恋の相手。
だけど、それと同時に一番の親友であったためなかなか想いを伝えられずにいたのでした。
そんな結奈が何故今日、都合よくうちに来たかと言うと…
「誕生日おめでとう。結奈」
「ありがとう。叶ちゃん」
笑顔が眩すィー…
…はっ!?思わず見とれてしまった!えーっと説明の続きを
上の会話から分かる通り、今日は結奈の16歳の誕生日。
俺の誕生日と結奈の誕生日。
何故か俺の家で2人で行うこの誕生会はいつの間にか恒例行事になっていて、
結奈は今年も変わらず、誕生会とは名ばかりの遊ぶ約束を果たしに来たっていうわけです。
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