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「さ、俺の部屋行こ」
「なんか久しぶりだねぇ」
今日の結奈はショーパンに少しダボっとした黒い無地の長袖Tシャツ。いつもポニーテールにしている髪はおろしていて、
「テーマは休日です」
と言わんばかりにラフな格好。
「先月来たじゃん」
「そうだっけ?」
廊下の壁をペタペタて触りながら何故か嬉しそうにそう返す結奈。
ウチのことは第2の家くらいに思ってるんだろな。俺も結奈の家には行き慣れていて、女の子の家だから緊張するってことは無い。
それは結奈にも言えることだろう。つまり部屋に入ったらこの緩みきった結奈を(ry
い、いや落ち着け俺!慎重にいかなきゃダメって言ってるだろ!?
…でも主人公パワーで…
ままま待て俺!早まるな!
そうだ!深呼吸だ!自分を落ち着かせるんだ俺!
「お先ぃーっ!」
俺が立ち止まって何かが産まれそうな深呼吸(ラマーズ法)をしているのにも関わらず、それをスルーして結奈が先に部屋に入っていきやした。
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