プロローグ

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「あ、いしちゃんおはよー!」 「おはよう春海ちゃん。あ、身長伸びた?」 「うん!二センチ伸びたの!」 「お、やったな!」 頭を撫でたら春海ちゃんも学校だからか先に行った知子ちゃんを追い掛けに行った。 「ほら、美耶子ちゃんも勉強の時間だよ?頑張ったらアイス奢ってあげるからね。」 「絶対だからな!約束の指切りだぞ!てつお」 「はいはい。」 小指を出して指切りをしたら美耶子ちゃんとケルブは駆け出したから二人(一匹)に手を振れば俺は机に座って空を見上げた。 「良い天気だ…」 今日はお酒とか飲んだりして…あ、だけど宮田先生に止められてるんだよなぁ~ …………一本だけ! 「石田さん」 「はいぃー!」 「"禁止"だと言いましたよ?」 多分偶々通ろうとした時に見付かるとは……溜め息と共にお酒を奪われたら宮田先生は変わりにって言えば緑茶のペットボトルを渡された。 「来週からでしたら飲んで良いですよ」 「う…」 「返事は…?」 「はい!」 だが、こんな平和な村が終わりを告げるとはまだ俺は知らなかった………
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