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ぼやけた視界に赤いジャージが見えた。やっと声が頭に響く…
「どうしよう…」
その前に此処は天国か…?それとも地獄なのか?
それさえも解らない。
「求導師様も起きないし…私どうすれば…」
……求導師様……?
ムクリと起き上がったらおでこに添えていたんだろう、ハンカチが落ちた。
「っ!…此処は…」
「良かった~、気分はどうですか?駐在さん」
ぼやけた視界がハッキリしたら前田さんの娘さんだった…確か……
「知子…ちゃん?」
「駐在さん、覚えてくれてたんですかー!?嬉しいです。」
知子ちゃんは笑顔を向けたが直ぐ近くで横になってる求導師様の様子を見た。
「求導師様に…何が合ったんです?」
「いきなり上から人が落ちてきたんです。」
「人が…?」
上からって…アレ?もしかして俺じゃねーか!?
崖から落ちても平気だった訳は求導師様にぶつかったからじゃないか!?
「えっとー」
「駐在さんが落ちてきた時は私でも驚きました。」
知子ちゃんの説明を聴くと…
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