一話

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私の言葉を聞いた茶髪の男が青ざめていた。 さっきまで笑っていたのが嘘のように、眉間にシワをよせ、今にも殴りかかってきそうな顔つきにかわった。 「てめえ、今なんつった?」 ユウはゆっくり立ち上がる、右手は椅子を握ったまま… 「白髪頭つったんだよ、てめえ陰○も白髪になってんじゃねえの?キメいんだよ」 私は腕を組ながら鼻で笑ってみせた。 スースー ガス漏れのような息づかいが聞こえる。 その声の主に気づくのはあまり時間がかからなかった。 「てめえぶっ殺す!!」
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