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右手に握っていた椅子を天井近くまであげ私めがけて、降り下げてきた。
椅子から目を離さずに私は、避ける体勢に入ると、
「離せ!ヒロ」
間一髪ヒロと呼ばれる、茶髪の男がユウを後ろから、取り押さえてる。
椅子が地面に落ちた、鈍い音を立てて、
「ちょダメだって!!
入学初日で退学とかバカみたいだろ」
ヒロはユウを必死でなだめている。
私は、椅子が地面に落ちる音で我にかえっていた。
しまった―。
おそるおそるあたりを見回してみると、
女子は唖然としている。
男子は、この世の終わりを見るような目をしていた。
「関係ねえ!
こいつ、ぶっ殺さなきゃ気がおさまらねえんだよ!」
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