一話

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学校行きたくねーー 何回ため息をついただろうか。 私はつり革につかまりうなだれて睡魔に襲われてるとき、 「あっミカちゃん?」 妙に人懐っこい声が聞こえた。 私の直感が危険信号を出した。 「カムサムニダー」 一応韓国人の真似をして日本語できないフリをしてみる。 声の主は私の顔を覗きこむと、パッと笑顔になり、 「やっぱりミカちゃんだ」 バレたか…当たり前なんだけど。 「あー確か上田ヒロ…君だっけ」 「俺の名前覚えてくれたんだ、すげえ感動」 当たり前だ、昨日の自己紹介でクラスの名前は全員覚えた。 あの銀髪バカのもな… っとそこで気付いた。 ヒロの隣にはいる男に…
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