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耳障りな音が部屋中に広がり、私はソレに手を伸ばして音を止めた。
「目覚ましなんてかけたのは何年ぶりか」
私は真面目な人間になった気がした、多分気のせいだと思うけど。
ゆっくりとベットから降りて制服に着替えて、ダイニングに向かった。
「あら、ミカちゃん
今日は早いわねー」
歳のわりに声だけは若い女性が話しかけてきた。
「お母さん、ミカちゃんはやめてよね!今日から高校生なんだからさー」
私はほっぺたをふくらましながら高校生という単語を強調した。
「そうね、ミカ様」
様てなんだよ。
私はお母さんのボケが嫌いだ。
「じゃ学校行ってきます!」
「ミカ様は朝ごはんわ?」
ツッコミがないとしつこくボケてくる。
私は、聞こえてないフリをして、玄関のドアをあける。
すると、風が髪をなでるような気持ちの良い、そよ風がふいた。
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