一話

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「ダメだ。腹がいてぇ」 ユウはお腹を押さえながら笑っている。 「ユウちゃんダメだって。 そんな笑っちゃ」 ユウの前の席に座ってる、茶髪の男が困ったような表情で、なだめている。 「だってよ、あん?だって、 みたあの目。 どこのヤンキーだよ」 どうやら笑いの原因は私にあるらしい。 こんなに侮辱されたのは初めてだ。 もう我慢できない… 私はゆっくり椅子から立ち上がる。 「おい、白髪頭」
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