始まりの音

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「…できた」 外見は木の板で 少し高めのスピーカーが取り付けられ 世界から流れてきた電波をキャッチする機械 自分だけの手作りラジオがついにできた 動くかどうか不安と期待にドキドキしながら いつのまにか私は、小さな神様にっていた。 【音】という【声】を流すため 【電気】という【命】を与えるため 私はスイッチをいれる 「…ガガッ」 この子はしゃべった。成功だ 自分が作った物が初めてまともに動いた嬉しさと感動が胸に押し寄せてくる。でもまだだめなんだ一人よがりな言葉でノイズが走るばかりだ その言葉を【会話】するように ダイヤルを合わせる
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