五十嵐 潤二

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PM9:00 目を覚ました潤二は頭を掻きながらシャワーを浴びに行った。 シャワーを浴び終えた潤二はジャージに着替え、夕飯を食べにリビングへ行った。 「潤二、起きたのか。」 リビングでニュースを見ていた父、晃が言った。 「明日から演習で当分帰らんから、家の事を頼んだぞ。」 「あぁ、わかってるよ。」 と会話をしながらポットからカップラーメンにお湯を注いだ。 「それと、明日から修学旅行だろ?準備はできているのか?あまりハメを外さんようにな。」 「わかってるって。」 はぁ、修学旅行か。 面倒だけど、出席日数に影響でるから仕方ないな。 三分経ったカップ麺の蓋を開け、いただきます と言い麺を口に運ぶ。 テレビでは中国人の反日運動の様子が映し出されていた。 ちっ、害虫共め。 潤二は中国人をよく思ってはいなかった。 食べ物に毒を入れ、日本に輸出したり、ブランド物のカバンやアクセサリーの偽装などをしているからだ。 あーあ、どっかの国が中国に核でも落とさないかな。 などと思いながら、カップ麺を食べ終え、部屋に戻った。 そしてズボンのポケットにガバメントを入れ、父親には散歩に行くと言い、家を出た。 自転車を10分も走らせると雑木林に着いた。 雑木林の中に入り、松の株の上に的を置き、その隣にライトを置いて的を照らした。 そして八メートルくらい離れ、愛銃を手にしスライドを引き薬室に初弾を送り込んだ。 両手でしっかり構え、的を狙った…。 タァーン… 周りに銃声がこだました。 的は粉々になり、文字通り粉砕した。 的とは、ガラスビンだった。 ビールが入っているようなビンだ。 よし、良いできばえだ。 ここまでくるのに苦労したぜ。 潤二は夜空を見上げ、涙した。 それほど潤二にとっては嬉しいことだった。 「さて、試し撃ちも終わったし、帰るか。」 家に着き、寝る頃には00:00を回っていた。
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