始まりの刻

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氷は目をつぶり、今までの自分を振り返ってみた 生まれてすぐ親に捨てられ 唯一、一人だけ出来た自分のことを化け物と呼ばない大好きな友達が事故にあい 助けることも出来ず友達をなくし その償いとして困っている人達を助けようとした 指名手配されている犯人を捕まえたり 瓦礫に埋っている人を助けようと、片手で巨大な瓦礫を持ち上げたりもした しかし氷に助けられた人やその家族、親戚、近くで見ていたギャラリー等は 氷のことは、化け物としか言わず礼など言わなかった 人を助け続けた氷は 気付いたらまわりに人はおらず 独りぼっちになっていた
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