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~序章~
「いぃざぁやぁあああああ!!」
…あぁ、またか
臨也は少し呆れたように胸のなかでそう呟いた。
折原臨也が池袋に来ればいつもこの平和島静雄の怒号と自販機、または標識、ポストなど様々な物が飛んでくる。
それを臨也はいつも高笑いをしながら逃げるのだが、今日は少し違っていた。
「…シズちゃん」
臨也は少し悲しげな目で静雄の名前を呼んだ。
もちろん、怒りに包まれている静雄はそんな臨也の様子には気づいていない。
「今日こそは手前を、殺す!!殺す殺す殺す殺す殺すっ!」
静雄が標識を臨也に振りかざす。
臨也は逃げもせずただただ悲しそうな目で見ていた。
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