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「夏休み初日っだー!!」
人工的にかつての形を再現された
『軍事国家日本』
現在の日本には、コンビニもなければ、自動販売機もない
あるのは、軍事学校と軍事施設
そして、軍事学校の生徒達が休暇を楽しむための
「海だよー!!もっとはしゃごー!!」
そう、海水浴場だけだ
「日高……お前はもっと落ち着こうな?」
この軍事学校とは無縁な幼い言動で落ち着きの無いパワフル少女は
『日高 愛』
「佐橋 恵(サハシ ケイ)くん?なに難しい顔してるんだい!今はせっかくの夏休み初日を楽しもうじゃないか!」
「あのな……………普通の学生にとっての夏休み初日は二週間以上も前の出来事だろうが!!誰のせいだと思っていやがるんだ!!」
「うう……だから、言ったじゃん!補修の勉強は一人でやるよって!!」
「ほっといたらお前……夏休みの補修を二学期が終わるまでやり続けるだろ」
「うう……ソレはそうだけど……」
「おーい……オレを忘れるなよ?お二人さん。とりあえず愛ちゃんは認めちゃだめだよ?」
このフェミニストはオレの悪友の一人
『鴉羽 蒼志(カラスバ ソウシ)』
ソウシはオレに近づいて
「あんまり女の子をイジメてると、お前が愛ちゃんを好きだってバラシちゃうよ?」
と耳打ちをして来やがった
「なっばっきゃろ!そんなんじゃない!!」
「あはは、面白い面白い」
日高はオレとソウシを見て頭に?を浮かべていた
「ソレにしても、桂くんも来ればよかったのにねー」
「あいつは……機械いじりさえできてれば、休暇を存分に楽しんでるだろ」
『桂 海斗』(カツラ カイト)
オレらの同期で成績はトップクラス、おまけに金持ちで、口は悪いが、根はいいやつ……だと思う。
「さてと……オレも泳ぐか!!」
オレは立ち上がり、海へ向かって走り出した。
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