第十六話

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洸「貸した?」 暁「うん。あっ、でも名前も聞いてないからあげたになるのかな」 洸「お前な…知らない奴に何してんだよ」 鈴じゃあるめーし。 あいつもハンカチだったな… 暁「でも、泣いてたんだもん。ほっとけないでしよ?」 「あら、泣いてたの?」 暁「うん、学校の近くの公園で。人がいるなんて珍しいなって思って」 洸「えっ…そいつどんな奴だった?」 暁「どんなって… 髪の長いきれいな人だったよ」 まさかっっ! 俺は家を飛び出した。 「洸っ!どこいくの!」
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