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「えっ…?」
俺の額に触れたのは、髪の長い女の子の手だった
その子は額に当ててた手を、今度は俺の手首に持ってきて脈をみていた
「ちょっと脈が早いみたいですけど、多分貧血だと思います」
そう言うと彼女は、自分の鞄を漁りはじめた
「これ、普段私が飲んでる貧血の薬です。よければどうぞ」
「ど、どうも…。
あっ、名ま…
『まもなく、1番乗り場に電車がまいります』
「あっ、電車来ちゃう…
お大事に」
にっこり笑って彼女は去っていった…名前も残さず
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