夏の日の24

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そんなこんなで目的の温泉に辿り着く。 さあ、入ろう!と入口まで行った時、長は言った。 「俺、ここの温泉あまり好きじゃないんだよね…」 「ここまで来て何を言うか!!」 「だったら最初から言え!コノヤロー!!」 と、普通ならこのように非難轟々であるが、何故かこの時ばかりは柔軟な対応と持ち前の軽いフットワークにより、 「それならば別の温泉に行こう!」 という事になったのである。 今になって考えても、何故こんなにも柔軟な対応ができたのか不思議である。 そうして、長沼から程近い由仁町にある温泉に向かった。 今度は滞りなく温泉に入る事ができた。 ありがた~い気持ちになった僕らが外に出てみると、雨が降っていた。 風呂上がりにいきなり濡れる男達… まあ、僕が本気を出せばこんなものである。
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