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そんなこんなで目的の温泉に辿り着く。
さあ、入ろう!と入口まで行った時、長は言った。
「俺、ここの温泉あまり好きじゃないんだよね…」
「ここまで来て何を言うか!!」
「だったら最初から言え!コノヤロー!!」
と、普通ならこのように非難轟々であるが、何故かこの時ばかりは柔軟な対応と持ち前の軽いフットワークにより、
「それならば別の温泉に行こう!」
という事になったのである。
今になって考えても、何故こんなにも柔軟な対応ができたのか不思議である。
そうして、長沼から程近い由仁町にある温泉に向かった。
今度は滞りなく温泉に入る事ができた。
ありがた~い気持ちになった僕らが外に出てみると、雨が降っていた。
風呂上がりにいきなり濡れる男達…
まあ、僕が本気を出せばこんなものである。
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