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夏が好きだ、と書いたからには、まず夏の話から書かなければならないだろう。
では、僕の夏は一体いつから始まるのか?
「夏の始まりを告げる音」というタイトルの通り、この音を聞いたら夏が始まったのだと実感するようなしないような話を書こうと思う。
ある7月の暑い日、パンツが破けた。
僕の働く工場は、夏はとにかく暑い。気温は優に30度を超え、湿度は80%程になるのだ。
黙っていても汗をかく。
そんな中動き回るのだから尋常ではない汗をかく。
当然服も湿り、肌にまとわりついてくる。
そしておもむろにしゃがんだらビリッ!つって…
あっ!つって…はっとしてぐっときた。
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