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これはこれは よく来ましたな、さぁお入りになられなさい。 彼のごつごつとして 大きな手は、私を家へと誘った。 外装から充分に予想はついていただったので 特に驚くことはなかった 想像する農村の家そのままだ。 安西君の倅か 彼の言葉に私は頷くのみ。 少し間が空き 沈黙となる。 父上に 一度あなたに会っておけと そうして自分はここに参りました。 安西君が そこで彼の口は一度止まる。 次に言葉が出たのは 手前の水を口に運んでからである。
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