第一夜『 運命の赤い糸 』

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小雨が降る中、葬儀がしめやかに行われていた。 棺の中には、いつもの穏やかな顔をした彼女…。 「何、寝てんだよ… こんな中で…何、寝てんだよ!!!」 何故か、悔しくて、淋しくて…、棺にしがみついて大声で叫んだ… 抱きかかえるように、友達に引き離され、漸く少しだけ落ち着きを取り戻したのも束の間、両親が彼女の父親を紹介してくれた。 そして…、 彼女が養子に出された、僕の『双子の姉』だと、この日、初めて聞かされたんだ。  
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