第一夜『 花の記憶 』

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老夫婦に貰われてから五年。 庭に咲いた花が満開になっているのを見付けて、私は、鼻先で戯れながら白い花の匂いを嗅いでみた。 彼女の匂いがする… 彼女に出逢ってなければ、今の私は居ない… 懐かしさに浸って居ると、お爺ちゃんが私を呼んだ。 私は、千切れんばかりに尻尾を振ってみせて、お爺ちゃんの所へ向かった。 私の大切な『家族』の元へ…                       
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