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「一休や~!一休~!どこじゃあ?」
慌てた様子の和尚は叫びながら寺を駆け回っていた。1番奥の間まで探し回った和尚はようやく一休を見つけた。一休は昼過ぎだというのに布団に横になり酒を飲んでいた。
「はぁはぁ…一休、ここにおったのか…」
「じじい、何の用だ。」
「将軍様が呼んでおるんじゃ!最近おぬしが有名になって寺への寄附が増えとる。それを面白くない将軍様がなにやらおぬしを陥れるつもりらしいんじゃ!」
「面白えな。」
和尚は不安そうに聞いた。
「大丈夫なんか?おぬしがやらかしたらワシまで…ヘブッ!」
一休は立ち上がると思い切り和尚を殴り飛ばした。
「馬鹿野郎、ゴタゴタ言うんじゃねえ!俺を誰だと思ってんだ!早く案内しやがれ!」
「ぐぅぅぬ…す、すみません…もう少ししたら将軍様の家来の珍ェ門が迎えに来るのでお待ち下され。」
「おぅ。」
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