2人が本棚に入れています
本棚に追加
少し時間が過ぎ、珍ェ門が一休を迎えに寺へやってきた。
「そなたが一休どのか?私は将軍様の家来の珍ェ門と申し…」
「おぅ。イモ侍、御託はいいから早く連れていけや。」
珍ェ門はキレそうになったが、グッと堪えて将軍の家まで一休を案内した。
そしてついに将軍様と一休は対面した。将軍は一休に話しかけた。
「一休よ、そなたのとんちは天下一じゃと皆が言っておる。そこでワシがあることを頼みたい。それを解決できねば打ち首にするがよいな?」
一休は酒飲みながら聞いていたが、鼻で笑って答えた。
「馬鹿野郎、出来るか出来ねえかは内容次第だ。いいから中身を話してみろ。」
チャキッ…珍ェ門が刀に手をかけた。それを将軍は手で制した。
「珍ェ門、まあよい。出来ない時は打ち首だ。…実はの今ここにある屏風から夜な夜な虎が抜け出して暴れるのじゃ。おぬしにはその虎を退治して欲しい。」
「よし、分かった!」
一休は快諾した。将軍は無理だと泣き言を言うと思っていたので、とても驚いた。
最初のコメントを投稿しよう!